連日のように新型コロナウイルスの報道に振り回され、明るいニュースも無く外出もままならない日々が続いております。気づかないうちに運動不足となってしまい、ストレスが堆積してはいませんか?
 その解消のためにも春の陽気に誘われて散歩に出てみてはいかがでしょう。

 二丁目南地区にお住いの方の中には「ショッピングタウンわかば」に行く際に通らなければならない難所があります。その難所の一つは高低差15mの谷戸にあり「だらだら坂」や「へび坂」と言われておりますが、正式名は「やっと坂」です。 入居当初は平気で歩いておりましたが、最近は「やっとこ」登るようになってしまいました。この坂を通り抜けるには3つのルートがあります。
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 男坂は24段の階段で健脚用。
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 女坂は買い物カートを引いてゆっくり上る坂道。
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 へび坂は幅が広くカーブが4つもある自転車やマラソン用の坂です。
 特色のある坂の途中にはベンチが置かれており、春は新緑、夏は木陰、秋は黄金のイチョウと四季の移ろいを眺めながら一息つけるベンチであります。
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 登り切ると2連のボックスタイプで無骨ながら頼もしくもある「東の丘地下道」があります。この地下道越しに見えるケヤキの並木はすっかり大木になり迫力が出てきました。
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 地下道を抜け左折すると、アーチタイプで小振りながら優美で気持ちも和ぐ「出合い坂地下道」が見えてきます。春には地下道越しに見える大島桜が一服の絵のようです。
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 少し進むと「出合い坂」となり4棟横の紅葉山を右手に見てバス通りへと向かいます。この坂はほぼ直線で、通勤通学に利用される大切な坂なのですが、この坂も難所といえます。雨が降れば濡れ落ち葉に足を取られたり、降雪時には除雪作業に難儀することになります。今年は暖冬で除雪作業がないのが幸いですね。仕事帰りに夜遅く疲れた体を引きずるように登るのは難行でした。

 若葉台は介護率の低い地域とよく言われます。坂道の多いこの地に住んだことがその要因の一つかもしれません。

 今はかなり曖昧になってしまったかもしれませんが、緑道の人道と赤道の自転車道との分離帯は普通ならばコンクリートブロックが使われるところ、若葉台では伊豆石が使われております。
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 この石は安山岩(あんざんがん)で、硬く風化にも強いので江戸城築城にも使われています。えびね公園入り口の見事な石垣も伊豆石です。周りの緑と一体化した景観は、私たちの街の宝かもしれません。若葉台建設当時は急速大量施工時代であるにも関わらず、手間暇がかかりコスト高の石を採用した設計者の想いに敬意を評したいところです。道すがら石工の技をゆっくり見るのも心の肥やしになるでしょう。

 若葉台の構造物には銘板が取り付けられて名前がわかるようになっております。名前のついた坂、地下道、橋が多くあります。例えばゆったり坂、童橋など命名者の想いを推測しながら春の街を散策するのも一興です。


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