「箱根大涌谷の噴煙が見えます」
 前回は若葉台高層階からの眺望について提示しました。
 しかし、この他にも意外なものが見えるのをご存知でしょうか。
 箱根大涌谷の噴煙が見えます。

 5棟や22棟のベランダから真正面の方向(南西の方向)に箱根の外輪山が見えます。その中に小さなフタコブの山と、大きなフタコブの山が有ります。左側の小さなフタコブの山は、箱根駅伝の時にはTV放送の拠点となる、その名も二子山です。右側の大きなフタコブの山は、左がロープウェイで登れる駒ヶ岳で、右は神山です。
 神山の右側の斜面が大涌谷になります。以前、大涌谷の活動が活発な時には噴煙が良く見えました。最初は雲が掛かっているのかと思いましたが、噴煙です。

 以前ほど活動は活発では有りませんが、運がよければ噴煙が見えるかもしれません。
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 余談です。
 箱根には「箱根十七湯」と言う位に色々な種類の温泉が有ります。箱根で白く濁った硫黄の温泉に入った方も多いかと思いますが、この硫黄温泉と大涌谷に深い関係があるのをご存知ですか。

 箱根の硫黄温泉は自然に湧出するのは少なく、ほとんどが大涌谷から2.6km離れた仙石原イタリ湿原地帯(箱根カントリークラブ内のイタリ池)の地下水を、大涌谷までの高低差350mをポンプアップして送り、大涌谷の地中から出てくる噴出蒸気(火山性ガス)に、上からシャワーの様にかけて混合して作られた大規模な蒸気井造成温泉です。

 造成温泉とは地中や蒸気に水を通すなどの手法により人工的に作られた、温泉法の基準を満たしているお湯です。 したがって、大涌谷で人工的に作られて各旅館に送られている硫黄の湯も、温泉法の基準を満たしている立派な温泉です。

 箱根ロープウェイの大涌谷駅近くで、白い噴煙の中で作業している人が見えたら、その人は硫黄温泉を作る蒸気井の維持管理をしている方達です。大涌谷名物の黒たまごを作っている人では有りません。 


《12月28日も更新します。今年は28日の更新が最後となります》
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